3 ネットワーク犯罪

 

その後、本格的なネットワーク時代が到来しようとする時期になると、「ネットワーク犯罪」という言葉も登場するようになった。

すなわち、警察庁関連の(財)社会安全研究財団情報セキュリティ調査研究委員会が翌1997年4月に公表した「情報セキュリティ調査研究報告書」では「ネットワーク犯罪」という言葉が使用され、「近時の急速なパソコン及びインターネットの普及の実態に照らせば、あらゆる人々ないし団体がネットワーク犯罪の被害者となり得る」「各リスクに応じた情報セキュリティ技術・製品の適切な利用を通じて、ネットワーク犯罪による被害を防止することが望まれる」などと指摘している。

1998年2月に警察庁がとりまとめた「情報セキュリティビジョン策定委員会報告書」でも「ネットワーク犯罪防止法」整備の必要性が提唱されており、ここでは「ネットワーク上の又はネットワークを利用した犯罪」という意味で使われている。

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